「Benvenuti! 知られざるイタリア将兵録 上巻 本 (イカロス出版 ミリタリー 単行本 No.0606-8 )」です●イタリア軍史研究家「吉川和篤」氏が、第一次大戦から第二次大戦におけるイタリア軍の「人物」にスポットを当て、その人ごとに項目を設け、戦闘や活躍、経歴などを語り継ぐ「Benvenuti! 知られざるイタリア将兵録 上巻」です。 ●「季刊ミリタリークラシックス」の「Vol.39~44」「Vol.46~61」にて掲載した記事を加筆・修正して一冊にまとめたものとなっています。 ●イタリア軍は20世紀に勃発した二度の世界大戦のどちらにも参戦しましたが、各戦線で苦戦を強いらていました。 ●「敗軍の将 兵を語らず」ではないが、後世になりイタリア軍の弱兵ぶりや頼りなさを話題にされることがあり、それが定説をとして定着してきました。 ●「吉川和篤」氏はイタリア軍の実態を知るべく様々な文献やイタリアの地での情報収集にあたり、このようなステレオタイプの史観、憶測などからは知りえない、イタリア軍の実態の研究を続け、本書「Benvenuti! 知られざるイタリア将兵録 上巻」では、常に兵力や火力が劣る戦況の中、旺盛な戦意や優れた戦技、 独創的な兵器をもって、勇敢かつ頑強に戦った将兵達にスポットを当てて解説します。 ●第一次世界大戦と第二次世界大戦で、実は驚嘆すべき奮戦を見せた、陸海空のイタリア軍将兵たちの戦いぶりや技術者、 文化人たちの活躍を、貴重な写真やカラーイラスト・図版などを多数掲載、さらに前作「Viva!知られざるイタリア軍」に続き、イタリアが開発・装備したユニークな戦車、装甲車、戦闘機7種の解説も収録、イタリア軍ファン、戦史ファンなら必らず読んで頂きたい内容になっています。 【 Benvenuti! 知られざるイタリア将兵録 上巻 (イカロス出版 ミリタリー単行本 No.0606-8) 内容目次 】■カラーギャラリー ■ はじめに ■ 第一部 第一次世界大戦 ~ 戦間期編 ●第一次世界大戦編 1 片脚の自転車兵 エンリコ・トーティ ・ 国内で激戦が続いた第一次大戦のイタリアでは、陸海空で幾多の英雄が生まれ後世に伝えられた。その中に一兵卒でありながら今も語り継がれる、ある片脚の自転車兵の物語があった。 ●第一次世界大戦編 2 栄光の黒い襟章 アルディーティ部隊 ・ 第一次大戦でイタリア軍は、コマンド部隊の草分けとも言えるアルディーティ(突撃兵)部隊を創設。突撃兵たちは戦場の火消し役として縦横無尽に活躍した。創設から廃止まで、短い歴史に終わったこの新たな兵科について解説します。 ●第一次世界大戦編 3 撃沈者と呼ばれた男 ルイージ・リッツォ ・ イタリア海軍の伝統である少数精鋭による特別攻撃は、新機材の開発と共に第一次大戦から始まった。本稿では、世界に先駆けた魚雷艇の艇長として勇名を馳せた、ある海軍士官の戦歴を取り上げてみます。 ●第一次世界大戦編 4 突撃! 元祖人間魚雷 ラッファエレ・ロセッティ ・ 第二次大戦時のイタリア海軍は、小型艦艇による敵艦泊地攻撃で多くの戦果を挙げたが、この捨て身の戦術の伝統は第一次大戦から始まっていた。本稿ではその機材のひとつ、人間魚雷の誕生と開発者について解説します。 ●第一次世界大戦編 5 天駆ける撃墜王 フランチェスコ・バラッカ ・ 第一次大戦から生まれたイタリアの5機撃墜以上の飛行士、アッソ(エース)。中でも頂点に輝く撃墜王の記録は、後の第二次大戦でも抜かれることはなかった。その空の英雄・バラッカ少佐についての記録を紹介します。 ●第一次世界大戦編 6 英雄詩人ダンヌンツィオ、空を駆け海を行く ・ 第一次大戦に従軍し、戦後はファシズム運動の先駆者的存在となり、その類まれな冒険心と行動力から、英雄詩人と呼ばれた一人の文学者がいた。その人物の波乱に満ちた戦歴を紹介します。 ●第一次世界大戦編 7 黒フェズを被った日本人 下位春吉 ・ 読者諸兄は第一次大戦時、イタリア軍に従軍した日本人・下位春吉についてご存じだろうか。彼は軍人でなく文学者であったが、イタリア軍服を着て戦場を渡り歩いた。本章ではこの異色の日本人について語ります。 ●戦間期編 1 極東飛行、日出ずる国を目指して アルトゥーロ・フェラリン ・ 第一次大戦後間もなく、イタリアは新たな航空路の開拓を目指した。その一環として空軍創設前の陸軍航空隊は当時最新の複葉機を駆って極東へ向かい、1万8000kmの大飛行の末に日本に到着したのであった。 ■ 第二部 第二次世界大戦編 ●第二次世界大戦編 1 高過ぎた西方アルプス国境 アルピーニ兵 ・ 第二次大戦参戦時、イタリアはフランスとの国境を越えて侵攻を開始したが、そこに天然の要害・アルプスが立ち塞がった。山中で思わぬ苦戦を強いられたイタリア山岳兵達、それはその後も続く泥濘を暗示する序章とも言えた。 ●第二次世界大戦編 2 白馬に乗った悪魔 アメデオ・グイレット ・ イタリア名門の家柄に生まれながら、第二次大戦の東アフリカ戦線で現地人部隊を率いて勇猛に戦い、英軍から「悪魔」と恐れられたイタリア軍人がいた。本稿ではその騎兵将校について紹介します。 ●第二次世界大戦編 3 智将と呼ばれた男 ジョヴァンニ・メッセ ・ 第二次大戦中、イタリア軍の戦略的敗因の一因は硬直化した上層部の作戦指導にもあった。そうした中でも一部の将校は柔軟に戦局に立ち向かい、時には勝利に導いている。本稿ではそうした将官の一人、ジョヴァンニ・メッセの軍歴を紹介します。 ●第二次世界大戦編 4 幻の最強機甲部隊「レオネッサ」 ・ 第二次大戦時、戦車配備の遅れからイタリア軍には機甲部隊の数が少なく、主な機甲師団は北アフリカに回されていた。ここでは、手薄な国内を守るべくドイツ戦車を装備して休戦前に新編された、しられざる最強機甲部隊を紹介します。 ●第二次世界大戦編 5 聖人名を冠した戦車部隊「サン・ジウスト」 ・ 第二次大戦末期、休戦を経て創設された枢軸側イタリア軍でも幾つかの機甲部隊が新たに編成され、本土の防衛に就いた。その中のひとつで休戦直後に誕生した、騎兵出身の戦車部隊について紹介します。 ●第二次世界大戦編 6 奇襲!空挺コマンド パラシュート兵 ・ イタリアは大規模空挺作戦とは別に少人数による隠密空挺作戦を重視しており、その組織は休戦までに陸海空三軍で独自に編成され、一部では外人部隊も存在した。その秘匿された伊空挺コマンドについて解説します。 ●第二次世界大戦編 7 突撃ボート、発進せよ! テゼオ・テゼイ ・第二次大戦のイタリア海軍特攻兵器としては、第一次大戦以来の人間魚雷やM.A.S.艇の影により隠れがちだが、大戦初期戦果を挙げた突撃ボートを忘れてはならない。本稿ではその機材と隊員達について語ります。 ●第二次世界大戦編 8 黒い公爵と呼ばれた男 ボルゲーゼ公 ・ 第二次大戦におけるイタリア海軍を代表する軍人でありながら、貴族であり政治家の一面を持ち、さらには「黒い公爵」とも呼ばれたボルゲーゼ公。この人物の数奇な人生について、その一部を紹介してみよう。 ●第二次世界大戦編 9 知られざる極東潜水艦作戦 潜水艦搭乗員 ・ ジブラルタル海峡を抜けたイタリア潜水艦隊は、休戦まで大西洋やインド洋で戦果を挙げる、後に輸送用に改造されて極東を目指し一部は日本まで辿り着き、最後は日本海軍の所属になった。ここではそれらイタリア潜水艦たちの秘史を紹介します。 ●第二次世界大戦編 10 東洋に渡った聖なる獅子 天津の「サン・マルコ」海軍歩兵大隊 ・ 第二次大戦時の北アフリカ戦での勇猛な戦いぶりで知られる「サン・マルコ」海軍歩兵連隊だが、大戦前から中国・天津に大隊規模の同名派遣部隊が駐留していたことはあまり知られていない。ここでは彼らの東洋での足跡を辿ってみよう。 ●第二次世界大戦編 11 栄光なき空への挑戦 スティパ技師とカンピーニ技師 ・ 他列強と同様、イタリアもジェット機を頂点とした様々な研究を戦前から行っており、一部は実用化に成功したが、多くは世界の航空機産業には影響を与えず埋もれていった。それらの航空機開発に挑戦した二人の技術者の歩みを紹介します。 ●第二次世界大戦編 12 非運の複葉機エース マリオ・ヴィシンティーニ ・ 第二次大戦時初期のイタリア空軍のトップエースであり、同大戦における複葉機での世界最高エースとしても知られるヴヴィシンティーニ大尉。その輝かしくも、短く駆け抜けていった半生と戦歴について紹介します。 ●第二次世界大戦編 13 イタリア空軍、イギリス本土を爆撃せよ! ・ アフリカ戦線やバルカン戦線、ロシア戦線でのイタリア空軍の戦いに比べて、短期間ながら同空軍が英本土航空戦に参加していた戦史はあまり世に伝わっていない。ここではそれらの知られざる作戦やパイロット達の戦歴を紹介します。 ●第二次世界大戦編 14 悲劇のエースと猟犬 アドリアーノ・ヴィスコンティ ・ 一般にはイタリア空軍最高位のエースとされながら、悲劇艇な最期で知られるヴィスコンティ少佐。有能なパイロットであり指揮官でもあったその軍歴や「猟犬」と呼ばれた彼の愛機について見ていきます。 ■ 第三部 イタリア軍兵器列伝 ・ 陸上兵器 1 ランチア 1ZM装甲車 ・ 陸上兵器 2 フィアット 3000戦車 ・ 陸上兵器 3 M11/39中戦車 ・ 陸上兵器 4 R.S.I.改造装甲車 ・ 航空兵器 1 フィアット G.50戦闘機 ・ 航空兵器 2 フィアット G.55戦闘機 ・ 航空兵器 3 レッジアーネ Re.2005戦闘機 ■ 参考文献一覧 【 Benvenuti! 知られざるイタリア将兵録 上巻 (イカロス出版 ミリタリー単行本 No.0606-8) 奥付 】●版型 : A5判 / ソフトカバー ●全202ページ / カラー24ページ ●発売日 : 2018年11月8日 ●発行日 : 2018年11月10日 ●著者 : 吉川和篤 ●発光所 : イカロス出版株式会社 ●ISBNコード:978-4-8022-0606-8
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