1/35 ティラノサウルス シリーズ フランス軍 AUF1 155mm 自走榴弾砲 MENG-MODEL (モンモデル)

「フランス軍 AUF1 155mm 自走榴弾砲 プラモデル (MENG-MODEL 1/35 ティラノサウルス シリーズ  No.TS-004 )」です

●現用フランス軍の自走榴弾砲「AUF1 155mm自走榴弾砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●MENGモデル社製「フランス軍 AMX-30B 主力戦車」をベースとして、砲塔、車体後部パネル部などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります

●フランス軍の主力自走榴弾砲である「AUF1 155mm自走榴弾砲」を再現、車高の低い車体にアンバランス的に巨大な砲塔を搭載した威圧感溢れるフォルムが表現されています

【 「AUF1 155mm自走榴弾砲」について 】

●フランスは、第2次世界大戦までは多くの戦車を擁する戦車大国でしたが、独仏戦での敗北、そして大戦での機動性を重視した戦車戦術にフランス製戦車は対応できず、それまで培ってきた戦車技術は実質的に一旦白紙となりました

●この結果、戦後のフランス軍はアメリカ製の車両を中心に装備が行われましたが、かつての戦車大国の自負から大戦終結直後から国産戦車の開発を開始、次いでその開発中の戦車「AMX-13」をベースとした自走榴弾砲の製作にも取り掛かりました
●1958年、105mm砲を搭載した「105mm自走榴弾砲 Mk.61」と、155mm砲を搭載した「155mm自走榴弾砲 Mk.F3」という2種の自走榴弾砲が制式化されます
●ただし、この2つの自走榴弾砲は、大戦時の自走砲の延長線上の存在であり、「105mm自走榴弾砲 Mk.61」は固定式砲塔、「155mm自走榴弾砲 Mk.F3」は完全露出式の自走砲で、当時としては標準的だったものの近代的な自走榴弾砲とは言いがたいものでした

●1960年代の後半、これらの自走榴弾砲の後継車両の開発が開始、密閉型の旋回砲塔式、そして長射程が求められました
●これにより1977年に制式化されたのが「AUF1 155mm自走榴弾砲」で、車体には「AMX-30」を使用、40口径の155mm榴弾砲が搭載されています

●この「AUF1 155mm自走榴弾砲」の最大の特徴が、「GCTシステム」という独立砲塔方式を採用していることで、砲塔のみで射撃機能を持ち、車体側に大幅な改造を行うことなく、砲塔を搭載するだけで自走砲として用いることが可能となっています
　・ このため、他の自走榴弾砲よりも砲塔は大型化しています
　・ 基本的に、車体側は或る一定の大きさがあればこの砲塔を搭載することが可能で、「AMX-30」のみならず「レオパルド」や「M1 エイブラムズ」、そして「T-72」などの各国の主力戦車に搭載することができます

●この「AUF1 155mm自走榴弾砲」の砲塔には、後部に42発の砲弾が収められる2分割式の弾薬庫を装備、自動装填装置により毎分8発の砲弾を発射する能力を持っています
●砲の最大射程は21km、更にロケット補助弾を使用するとその射程は32kmまで延伸させることが可能であり、その数値は現在においても有効なものとなっています

●「AUF1 155mm自走榴弾砲」は、優れた性能により制式化後40年を過ぎた現在においてもフランス軍の主力自走榴弾砲として用いられており、サウジアラビア、イラクなどにも輸出されています

【 「フランス軍 AUF1 155mm 自走榴弾砲」のキット内容について 】

●このフランス軍の自走榴弾砲「AUF1 155mm自走榴弾砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●MENGモデル社の1/35シリーズのフォーマットに則り「AUF1 155mm自走榴弾砲」をシャープかつ表情豊かに再現、同車のフォルムを捉えながら、細分化されたパーツ構成と、繊細なモールドによりそのディテールを表現した内容となっています

●砲塔内部も再現され、砲尾、弾薬架、各座席、無線機、照準装置などの細かな部分も表現されています


●「AUF1 155mm自走榴弾砲」は「砲塔」」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています


【 砲 塔 】
●砲塔は、その巨大な造りを再現する一方、鋳造部のナンバーやボルトなどが繊細なモールドで彫刻されています

●「40口径 155mm榴弾砲」の砲身は、マズルブレーキも含めて左右分割式となっています
　・ 防盾は1パーツで再現され、これに砲身基部、駐退装置などを取り付けます
　・ 防盾（砲身）は、基部に内蔵させるポリキャップにより上下可動します

●砲塔は、各パネルを貼り合せる箱組み方式です
　・ 上部ハッチの各リング部は別パーツです
　・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツで、開閉可動式です
　・ 車長キューポラのペリスコープ部はクリアーパーツです
　・ 側面ドアは別パーツで開閉状態が選択できます
　・ 上部のサーチライトは、3パーツで構成され、ガラス部はクリアーパーツです
　・ 側面のクリーニングロッドは個別にパーツ化されています
　・ 「12.7mm M2重機関銃」は、本体とグリップ部との2分割式で、銃口部分は開口処理済みです

●砲塔後面の弾薬庫用の扉は、開閉状態が選択できます
　・ 弾薬庫が再現されており、内部に砲弾が詰まった状態となっています

【 砲塔内部 】
●砲塔内部が再現されています

●砲塔内部は、砲塔下部パーツに砲尾部を除く各装備を取り付ける構成となっています
　・ 砲尾は7パーツで構成
　・ 砲尾左右の防護柵は、枠の部分がプラパーツ、メッシュの部分がエッチングパーツとなります
　・ 後部の弾薬庫は前後分割式で再現、砲弾と薬筒が詰まった状態となっています

●砲塔内部の無線機、照準器、各座席、装備される自動小銃などがパーツ化されています


【 車体上部 】
●車体上部は、表面部分の溶接跡、エンジングリルの細かな構造など、同車の車体の特徴が表現されています

●車体上部は、中央の基本構造部分が一体成型され、これにエンジンデッキパネル、側面パネル、後部パネル、前部工具箱などを取り付ける構成となっています
　・ 前部の点検ハッチは別パーツです
　・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ 操縦手用ペリスコープは個別にパーツ化されています（成型色パーツ）
　・ 操縦手用のシールドが付属（クリアーパーツ）
　・ 車体後部側面のエンジングリルは開口処理され、左右2パーツで再現
　・ 後部フェンダーは、フェンダーとマッドフラップとの2分割式です

●前照灯は、カバーが付いたタイプが再現されています
　・ 前照灯のガラス部と、カバー前部はクリアーパーツとなっています

●排気管は左右分割式で、先端部が開口処理されています
　・ 排気管の蓋は別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ 排気管カバーはエッチングパーツにて再現

【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
　・ サスペンションアームはトーションバー部分も再現されており、トーションバーの先端部を車体下部に接着する方式となっています（サスペンションは上下可動します）
　・ 起動輪、誘導輪、転輪は左右分割式で、内蔵させるポリキャップにより回転可動します


【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された連結可動式履帯が付属しています
　・ 履帯は1枚ずつが上下分割式で、これを前後の履帯を挟み込んで接着することにより可動式となります
　・ 履帯を作製するための治具が付属しています

【 付属のアクセサリー 】
●「AUF1 155mm 自走榴弾砲」用のアクセサリーパーツとして
　・ 長射程用榴弾 ×4
　・ 榴弾 ×3
　・ 白燐発煙弾 ×3
　・ 薬筒 ×10
　が、付属しています


●前照灯のガラス部、車長キューポラの視察装置、投光器のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属しています
●排気管カバーなどを再現するエッチングパーツが付属

●転輪と履帯のゴムの部分をマスキングするエッチング製シートが付属しています


【 塗装とマーキング 】
●「AUF1 155mm自走榴弾砲」のマーキングとして、フランス軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
　・ 第40砲兵連隊

●説明書の塗装例に基づく戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています


●2013年 一部新金型