ガリレオ出版 グランドパワー 2016年9月号 月刊 グランドパワー 268 雑誌

「グランドパワー 2016年9月号 （雑誌） (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー  No.268 )」です

　（2016年7月27日発売）

●第1次世界大戦から現代に至るまでの戦闘車両をピックアップして、キャプションのついた写真や線図イラストとともに深く掘り下げて解説する「月刊 グランドパワー」です

●今月の「グランドパワー 2016年9月号」では、「T-34」に至るまでのソ連軍の中戦車を特集、また「グランドパワー 2016年1月号」に続く「4号戦車」の特集第6弾として「4号戦車」の足周りにスポットを当てて解説しています

【 「グランドパワー 2016年9月号」について 】

■特集 ： ソ連軍中戦車
●第1次世界大戦後の各国戦車開発は、菱形戦車などの流れを汲んだ「重戦車」と、「ルノー FT-17」をベースにした「軽戦車」という2つの種類が中心で、陸上軍艦的な「重戦車」と、これを護衛する「軽戦車」という役割分担のみでこと足りると考え、中間的な存在となる「中戦車」の開発はあまり積極的に行われていませんでした

●ソ連軍は、革命後の混乱に続く国内の内戦の影響で、1920年代前半まで戦車を開発する余裕はありませんでしたが、国内情勢が落ち着くと、広大な国土の治安のために陸軍の装備を充実すべく、積極的に海外の戦車を輸入もしくは生産権を獲得し、国産戦車の開発に乗り出しました

●上記のように、ソ連軍も「重戦車」と「軽戦車」を戦車戦力の中心と捉えていましたが、イギリスの中戦車「ホイペットA」の流れを汲んだ独自の「中戦車」開発も行っており、1935年までに様々な試作車両が登場しています

●また、これとは別に、ソ連軍はイギリス製の多砲塔中戦車「A6」に強い関心を示し、これの購入をイギリス側に打診しましたが、軍事機密のため断られてしまいます
●もっとも、この中戦車「A6」は輸入こそできなかったものの、その設計思想はソ連軍に強い影響を与え、これが重戦車「T-35」のコンパクト版のような多砲塔中戦車「T-28」へと繋がって行くのです

●今月の「グランドパワー 2016年9月号」では、この「T-34」以前のソ連軍の中戦車を特集、戦車黎明期に開発された中戦車の数々や、中戦車「T-28」、その後継となる中戦車「T-29」などを詳細に解説します
●「T-28」及び「T-29」に関しては、戦車だけではなく派生車両も網羅、76.2mm高射砲を搭載した自走対空砲「SU-8」などの珍しい車両もイラストを交えて解説しています

●そして、本書後半では「グランドパワー 2016年1月号」に続く特集の第6弾として「4号戦車」にスポットを当てます

●今回の特集では、「4号戦車」の足周りを中心に解説、イラストと写真を交えて転輪や起動輪、ダンパーなどを解剖します
●また、履帯に関しては「4号戦車」に使用された各タイプの履帯をイラストで図解、ディテールの違いや使用時期、使用車両などを詳しく解説します
●これまで、不明点が多かった「4号戦車」の履帯の決定的資料として見逃せない内容となっています

●「グランドパワー 2016年9月号」は、ソ連軍の黎明期の中戦車開発と「4号戦車」の特集2本立て、どちらの特集もこれまで釈然としなかった部分を深く解剖、資料的価値の高い内容となっています

【 「グランドパワー 2016年9月号」の内容目次 】

●ユーロサトリ 2016
●富士学校 開設62周年記念行事
●ソ連軍中戦車
●ドイツ 4号戦車 （6）
●マニュアルで見る「M36B2」駆逐戦車 その3

【 「グランドパワー 2016年9月号」の内容について 】

■巻頭カラーページ （16ページ）
●前半は、2016年6月にフランスのパリで開催した陸上装備展示会「ユーロサトリ 2016」で展示されたAFVを収録、今の時代を考慮した、市街戦仕様の主力戦車「ルクレール」や、軽装甲車両などを掲載しています
●後半は、2016年7月3日に開催された「富士学校 開設62周年記念行事」の様子を収録、「74式戦車」「90式戦車」「10式戦車」による訓練展示の模様や、展示されている「機動戦闘車」の試作車の写真なども収めています

■ソ連軍中戦車 （80ページ）
●ソ連軍最初の中戦車である「GUVP戦車」から「T-34」の開発前までを解説します
●「T-12」「T-24」「TG戦車」「TA-1 中戦車」「TA-2 中戦車」「T-3 中戦車」「D-4 中戦車」「A-6 中戦車」の各戦車の開発経過と車体の構造を解説
●中戦車「T-28」に関しては、試作型から開発過程を解説するとともに、基本構造、操縦室、機関銃塔、戦闘室、砲塔、武装、エンジンとトランスミッション、走行装置に区分して詳細に解説します
●「T-28」の派生型である工兵戦車、潜水戦車、地雷処理戦車、自走榴弾砲、自走対空砲も紹介
●「T-28」の後継車となる「T-29」の開発と構造とともに派生型も解説します
●「T-34」に至るまでのソ連軍の中戦車開発の軌跡を解説した貴重な特集となっています

■ドイツ 4号戦車 （6） （20ページ）
●「グランドパワー 2016年1月号」に続く「4号戦車」の記事として、足周り部分をイラストを交えて詳細に解説します
●転輪のバリエーション、ダンパー、上部転輪、上部支持転輪基部、起動輪のバリエーション、ピストルポート前方増加装甲板、エンジン吸気口の変遷をイラストと写真で解説
●特に履帯は、数多き仕様の変更をイラストを使用して図解、使用時期も記載しており、極めて資料的価値の高い内容となっています

■マニュアルで見る「M36B2」駆逐戦車 その3 （22ページ）
●1945年7月刊行の「M36B2駆逐戦車 技術マニュアル TM9-745」から図版掲載ページを抜粋
●今回はエンジンを中心に、搭載エンジンのイラスト多数と燃料タンク等の燃料系統を収録しています

【 「グランドパワー 2016年9月号」の仕様 】

●版型 ： B5版
●全144ページ / モノクロ写真186枚、カラー写真33枚収録
●発行日 ： 2016年9月1日
●コード ： 4910135010743