ドイツ 3号戦車 L型
「ドイツ 3号戦車 L型 （プラモデル） (ユニモデル 1/72 AFVキット No.272 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の中戦車「3号戦車 L型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●防御力強化型として、性能的には「3号戦車」シリーズの頂点に達した「3号戦車 Ｌ型」を再現、ドイツ的デザインを踏襲した面構成の車体に長砲身の「50mm砲」を搭載した、均整の取れたフォルムを再現した内容となっています
●ユニモデル社製「ドイツ 3号戦車 J型」をベースとして、「3号戦車 L型」を再現するために、砲塔側面、車体上部、フェンダーなどを新規パーツへと変更、シュルツェンを再現したエッチングパーツを追加したバリエーションキットです
【 「ドイツ 3号戦車 L型」のキット概要 】
●ユニモデルの従来フォーマットを踏襲、細分化したパーツとエッチングパーツを交えた構成
●シュルツェンはエッチングパーツで再現、装着の有無を選択可能
●ハッチ類はパーツ上に一体成型化、閉じた状態で再現
●1/72スケールながらゲペックカステン、前照灯、車載工具類の装備品を別パーツ化して再現
●ベンチレーター、エンジングリルの異物防止ネット等をエッチングで再現
●履帯は、「3/4号戦車」用の「中期型」履帯を再現、一部連結式
●塗装例は、ドイツ軍仕様6種、国籍マーク、部隊マーク、車体番号などを再現したデカールが付属
【 「Sd.Kfz.141/1 3号戦車 Ｌ型」について 】
●「3号戦車」は、1935年から始まったドイツ戦車開発において主力戦車として位置付けられ、当時最新鋭の懸架装置であるトーションバーサスペンションを採用、攻撃力と防御力、そして乗員配置などの点でバランスが取れた戦車でした
●しかし、主砲として搭載を予定していた「KwK38 42口径 50mm戦車砲」の開発と生産が間に合わず、これに代わり「37mm戦車砲」を搭載、37mm砲は大戦初期の戦車砲としては標準的なものでしたが、フランス戦では威力不足が目立つようになります
●「KwK38 42口径 50mm戦車砲」の生産が軌道に乗った1940年夏以降、「3号戦車」シリーズにはこの「KwK38 42口径 50mm戦車砲」を搭載、既存の車両の多くも主砲をこの「 50mm戦車砲」へと換装しています
●1941年に「独ソ戦」が開戦すると、「KwK38 42口径 50mm戦車砲」の威力を持ってしてもソ連軍の新鋭戦車「T-34」や「KV-1」の装甲に立ち向かうことができず、急ぎ「Pak38 60口径 50mm対戦車砲」をベースとした車載型「KwK39 60口径 50mm戦車砲」への換装を進めます
●この主砲の変遷とともに「3号戦車」は細かな改修を重ねて徐々に防御力の強力を図り、「3号戦車 G型」では車体正面の装甲厚は30mmでしたが、「3号戦車 H型」ではさらに30mm厚の追加装甲を装着するようになります
●「3号戦車 J型」は、追加装甲ではなく生産時から装甲を強化したタイプで、この「3号戦車 J型」の生産途中からは主砲を「KwK39 60口径 50mm戦車砲」へと変更しています
●「3号戦車 L型」は、この「3号戦車 J型」をベースとして、砲塔と車体の前面に20mm厚の追加装甲を装着した防御力強化型です
●この追加装甲を施すことで、正面装甲は70mm厚に達し、大幅に防御力が向上、さらに生産途中からはシュルツェンを装備するようになり、火力、防御力共に「3号戦車」シリーズの頂点に達しました
●ただし、「KwK39 60口径 50mm戦車砲」の火力でも、ソ連軍の「T-34」「KV-1」などに対する威力不足は否めず、主力戦車としての座は「4号戦車」へと移行することになるのです
【 「ドイツ 3号戦車 L型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の中戦車「3号戦車 L型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ユニモデル社の従来から続くフォーマッを踏襲、細分化したパーツとエッチングとを交え、パーツ上に施したモールド表現を主体としながら「3号戦車 L型」のフォルムとディテールを再現した内容となっています
●シュルツェンは装着の有無を選択できます
●「3号戦車 L型」は、「砲塔」「車体上部」「左右のフェンダー」「車体下部」の5ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「KwK39 60口径 50mm戦車砲」の砲身は一体成型となったパーツで再現
・ 「防盾」は、本体、追加装甲、上下のフレームの4パーツに分割して再現、「同軸機銃」は別パーツ化しています
・ 「防盾」は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、左右及び天板の3パーツで構成
・ 「側面ハッチ」はパーツ上にモールドして再現
・ 「車長キューポラ」は2層のパーツで再現、「車長ハッチ」は別パーツとなっており、閉じた状態を再現しています
・ 「ベンチレーター」はエッチングパーツで再現
・ 「ゲペックカステン」は上下に分割したパーツで再現しています
●砲塔シュルツェンはエッチングパーツで再現
・ 「シュルツェン」は、左側、右側に分割した2パーツで再現、後部の固定プレートは別パーツ化しています
・ 「シュルツェン架」は、1本ずつ個別にパーツ化しています
【 車体上部 】
●車体上部は、一体成型のパーツで再現、戦闘室の各パネルは別パーツとなっています
・ 各「ハッチ」「クラッペ」はパーツ上にモールド化して再現
・ 戦闘室前面の「追加装甲」は一体成型のパーツで再現
・ 「前照灯」は、本体と、エッチングパーツによる管制カバーの2パーツで再現
・ エンジンデッキの「装甲カバー」は個別にパーツ化
・ 「吸気グリル」は別パーツ化して再現、上部の異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現しています
●車体シュルツェンはエッチングパーツで再現、「シュルツェン架」はプラスチック製のパーツで再現しています
・ 「シュルツェン」は1枚ずつ個別にパーツ化
・ 「シュルツェン架」は、フレームと支柱とで構成しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「サスペンションアーム」は、側面パネルに一体成型化しています
・ 「側面ハッチ」「ショックアブソーバー」は別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は表・裏に分割したパーツで再現
【 フェンダー 】
●フェンダーは、それぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「ノテックライト」「ホーン」「アンテナケース」「車間表示灯」なども別パーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、接地部分に滑り止めパターンのない「3/4号戦車」用の「中期型」履帯を再現しています
・ 履帯は、プラスチック製の一部連結式履帯パーツとなっています
・ 上下の直線部は繋いだ状態のパーツ、前後の曲線部は履板1枚ずつに分割したパーツで構成しています
●吸気グリルの異物混入防止ネット、前照灯の管制カバー、シュルツェンなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.141/1 3号戦車 Ｌ型」の塗装とマーキング 】
●「3号戦車 L型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる6種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第10戦車師団 （東部戦線 / 1942年）
・ 第14戦車師団 （東部戦線 / 1942年）
・ 第10戦車師団 （チュニジア / 1943年）
・ SS 第5戦車師団 （東部戦線 / 1942年）
・ 第16戦車師団 （東部戦線 / 1942年）
・ SS 第2装甲擲弾兵師団 （クルスク / 1943年）
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 3号戦車 L型」のパッケージ内容 】
・ 3号戦車 L型 ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型
