ピットロード 陸上自衛隊 87式自走高射機関砲 高射教導隊 1/35 グランドアーマーシリーズ G-033 プラモデル

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陸上自衛隊 87式自走高射機関砲 高射教導隊

販売価格

6,380円 5,742円(税込)

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「陸上自衛隊 87式自走高射機関砲 高射教導隊 (プラモデル) (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ  No.G-033 )」です


●陸上自衛隊の対空戦車「87式自走高射機関砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●陸上自衛隊独自の車両として連装式に機関砲を搭載した「87式自走高射機関砲」を再現、 複雑な砲塔形状に独特なレーダー類、「74式戦車」をベースとしながらも全く異なる車体形状とディテールを持つ同車の特徴を表現した内容となっています

●ピットロード社製「陸上自衛隊 87式自走高射機関砲」をベースに、付属のデカールを変更したバリエーションキットとなります

【 「87式自走高射機関砲」について 】


●陸上自衛隊は、当初アメリカから火砲類が供与もしくは貸与され、高射機関砲としてはハーフトラックベースの「M16」と、「M24」軽戦車の車体を使用した「M19」が使われていましたが、これは後にハーフトラックベースの「M15A1」と、「M41」の車体を利用した「M42」へと代わられます

●アメリカ軍では、強力な航空戦力を保有していた関係から、対空兵器の開発は比較的低調であり、陸上自衛隊でもその影響から積極的な開発は行われませんでした
●また、航空機はジェット戦闘機が当たり前となったことから、その速度は対空機関砲では目標への追従が困難であり、対空兵器としてはミサイルが主力となって行きました
 ・ 1990年頃までは、高高度用もしくは制空用として航空自衛隊が「ナイキ」ミサイルを、地上部隊防御用として陸上自衛隊が「ホーク」ミサイルを装備していました

●ただ、ベトナム戦争の戦訓などから敵航空機から、地上部隊を守る最終火器としての対空機関砲の有効性も認識され、1969年にはレーダー照準装置を備えた「エリコン 35mm高射機関砲 L-90」を採用します
 ・ 「ホーク」は各方面隊直轄の高射特科群、「エリコン 35mm高射機関砲 L-90」は各師団の特科連隊内の高射特科大隊(規模は中隊程度)に配備されました

●しかし、ヘリコプターの能力が発達し、更には地上襲撃用の攻撃ヘリコプターが各国で開発されると、対空機関砲の有効性はますます高まり、機甲部隊に追従できる自走式の対空機関砲の必要性が唱えられました
 ・ 一瞬で攻撃、離脱を行う固定翼機(ジェット戦闘機)に対して、ヘリコプターは前線近くに布陣して地上部隊に密接した支援を行うことができるので、航空攻撃の主軸となりました

●西ドイツ(当時)では、「レオパルド 1」戦車をベースとした対空自走砲「ゲパルト」を1973年に採用、自走対空ミサイル「ローラント」との組み合わせで濃密な対空能力を擁するようになりました

●このことから、陸上自衛隊でも1970年代後半から対空自走砲の開発が行われます
●この対空自走砲の車体には、当初主力戦車としては能力不足となった「61式戦車」が計画されていましたが、車格の問題から大型の砲塔は搭載することができず、結局「74式戦車」が使用されることとなりました
●1983年に試作車が完成、各種テストを受けて、1987年に「87式自走高射機関砲」として制式化されます

●「87式自走高射機関砲」は、「ゲパルト」を開発の参考としたために、砲塔の左右に「エリコン 35mm対空機関砲 KDA」を装備するレイアウトを採用、索敵レーダーと追尾レーダーに関しては「ゲパルト」が特許を持っており、砲塔後部に集中配置されました

●ただ、「87式自走高射機関砲」は、レーダー、センサー類が多くを占める関係上、調達価格が高価であり、最大年間8両、最低で年間1両という車両数しか生産されず、2002年までの合計52両の生産で終了しています
●この52両の「87式自走高射機関砲」は、従来「M42」を装備していた第7師団の第7高射特科連隊、そして第2師団の高射特科大隊、富士学校の高射教導隊へと配備されています

●一方、攻撃ヘリコプターも性能が強化され、高射機関砲の射程外から攻撃可能な長射程の対戦車ミサイルが装備されるようになりました
●これに対し、対空自走砲も対空ミサイル併用型が登場、ロシアでは「2K22 ツングースカ」、ドイツでは「ゲパルト」に「スティンガー」対空ミサイルを装備したタイプも試作されています
●ただし、このようなシステムは更なる車輌の高コスト化となり、陸上自衛隊では「81式短距離地対空誘導弾」「93式近距離地対空誘導弾」などの対空ミサイル車輌が配備、開発されている関係から「87式自走対空機関砲」のアップデート化の計画は無いようです

陸上自衛隊 87式自走高射機関砲 高射教導隊の商品画像

【 「陸上自衛隊 87式自走高射機関砲 高射教導隊」のキット内容について 】


●この陸上自衛隊の「87式自走高射機関砲」を再現したプラスチックモデル組立てキットです

●車体上部の各種グリル類は彫刻とエッチングパーツとで作製、各ハンドル、把手類なども別パーツ化、実車の細かな造りを細分化したパーツ構成により「87式自走高射機関砲」を再現した内容となっています


●「87式自走高射機関砲」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています

【 砲 塔 】
●砲塔は、その複雑な形状を4分割式で再現、溶接跡や表面部分のディテールが表現されています

●「エリコン 35mm対空機関砲 KDA」の砲身は、先端のフラッシュハイダーも含めて上下分割式となっています
 ・ 砲身基部は3分割式です
 ・ 砲身基部の小フックは、エッチングパーツにて再現
 ・ 砲身は完成後も連装式に上下に可動式とすることができます

●砲塔は上下分割式で、前後パネルは別パーツです
 ・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
 ・ ペリスコープは、成型色パーツとクリアーパーツとを選択できます
 ・ 砲塔後部の2つのレーダーは、可動部に内蔵させるポリキャップにより、左右上下に可動します
 ・ 砲塔側面のスモークディスチャージャーは、3連装式の旧型と、4連式の新型とが付属、選択して使用します

【 車体上部 】
●車体上部は一体成型となっており、スライド式金型により側面のグリルやパネルラインが細やかに表現されています

●車体上部は側面も含めて一体成型されています
 ・ 各部の滑り止めがモールドにて再現
 ・ 側面の排気口のグリルがスライド式金型によりモールドされています
 ・ 車体上面の各グリルは、スリット部がモールドで再現、これにエッチングパーツのメッシュを貼って作製します
 ・ 操縦手用のペリスコープ部はクリアーパーツとなっています
 ・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
 ・ 前照灯ユニットは1パーツで構成、前照灯のガラス部はクリアーパーツが用意されています
 ・ 前照灯ユニットのカバー部はエッチングパーツとなっています
 ・ 上部の各点検ハッチの開閉ハンドルは別パーツです
 ・ 車載工具類には、取り付け具が一体成型されています

【 車体下部 】
●車体下部は、サスペンションアームの位置の変化により車高の上下を選択することができるようになっています

●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
 ・ サスペンションアームは別パーツで、標準車高時と低姿勢車高時とを選択できます
 ・ 起動輪は3分割式となっており、内蔵させるポリキャップにより可動します
 ・ 牽引フックは、フックとベース部分との2パーツで構成
 ・ 前後のマッドガードは別パーツです

【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
 ・ 側面のコネクターは、履帯パーツに一体成型されています
 ・ 履帯は、演習地用の鋼製履帯が表現されており、モデルカステン製「74式戦車用履帯」がこれに対応しています

【 後部パネル 】
●後部パネルは一体成型で、点検ハッチは別パーツです
 ・ 後部のバスケットは、プラパーツによる枠にエッチングパーツのメッシュを貼り付ける構成となっています


●ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●各グリルのメッシュ、後部バスケットのメッシュ、前照灯のカバーなどを再現したエッチングパーツが付属しています


【 塗装とマーキング 】
●「87式自走高射機関砲」のマーキングとして、陸上自衛隊仕様となる6種類の塗装例が説明書に記載されています
 ・ 高射学校 高射教導隊 第3高射中隊
 ・ 第2師団 第2高射特科連隊 第3中隊
 ・ 第7師団 第7高射特科連隊 第1中隊
 ・ 第7師団 第7高射特科連隊 第2中隊
 ・ 第7師団 第7高射特科連隊 第3中隊
 ・ 第7師団 第7高射特科連隊 第4中隊


●説明書の塗装例に基づく部隊マーク、部隊表記、車台番号、陸上自衛隊マークなどを再現したデカールが付属しています


●2013年 デカール替えバリエーションキット


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【 「陸上自衛隊 87式自走高射機関砲 高射教導隊」のワンポイント 】


●キットは、前述のように各グリル部のメッシュがエッチングパーツとなっており、メッシュを通して下のスリットが確認できるというハイディテールな内容となっています
●ただし、エッチングのメッシュの接着には或る程度の習熟が必要であり、中級者以上の人向けのキットです
●車体上部のエッチングメッシュは、通常に瞬間接着剤だと接着剤の付け過ぎによる目詰りや、失敗時のリカバリーが難しいので「エポキシ系接着剤」、逆に車体後部のバスケットのメッシュは素早い接着強度が必要となるので「瞬間接着剤」の使用をお勧めします



詳しくは、コチラより、ご利用ガイド

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