イギリス ユニバーサルキャリア Mk.1型 兵員輸送車 w/クルー
「イギリス ユニバーサルキャリア Mk.1型 兵員輸送車 w/クルー （プラモデル） (リッチモデル 1/35 AFVモデル No.RV35011 )」です
●「イギリス ユニバーサルキャリア Mk.1型 兵員輸送車 w/クルー」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の装甲兵員輸送車「ユニバーサルキャリアー Mk.1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス軍の機甲化に貢献した装甲兵員輸送車ユニバーサルキャリアー Mk.1」を再現、「ガーデンロイド機銃車」から発展したオープントップの小型車両ながら、全装軌式車両ならではの存在感あるフォルを再現した内容となっています【 「ユニバーサルキャリアー Mk.1」について 】
●1925年にイギリスで開発された2人乗りの小型戦車「ガーデンロイド機銃車」は、その価格の低さにより世界恐慌が波及して軍事費の削減を求められた各国の軍隊から注目され、世界的なヒット車両となりました
●イタリアや日本などでは同車を参考とした小型戦車の開発に進みましたが、開発国であるイギリス軍では戦車としての絶対的な大きさが不足していると判断し、「ガーデンロイド機銃車」本来の目的である機銃を主武装とした小型の装甲車両と、火砲牽引用の装甲車両という2つの系統で開発と生産が行われます
●しかし、火砲牽引用の装甲車両は、イギリス軍の火砲牽引の方針が装輪車へと変更されて廃止、一方で機銃を主武装とした小型の装甲車両は、その用途により数種類の車両が誕生します
・ これらの車両の中で、軽機関銃「ブレンガン」を主武装とするタイプが「ブレンガン・キャリアー」と呼ばれており、後の「ユニバーサルキャリアー」に「ブレンガン」を装備している車両は正確には「ブレンガン・キャリアー」ではありません
●これらの用途に応じた車両を揃えるには、生産的に非効率であり、車両を統合する形で1940年から生産が開始されたのが「ユニバーサルキャリアー」です
●「ユニバーサルキャリアー」は、「ブレンガン」を主武装とする「ブレンガン・キャリアー」をベースとして、「ブレンガン・キャリアー」では後方が開放式だった兵員室部分を全周式の装甲板で覆ったのが最大の特徴となっています
●また、「ユニバーサルキャリアー」は、「Mk.1」～「Mk.3」の3タイプが存在していますが、その違いは細部の変更のみであり、外観上の変更はありません
●「ユニバーサルキャリアー」は、イギリス及びイギリス連邦で総計65,000両が生産、イギリス軍及び連邦軍で広く使用されました
●「ユニバーサルキャリアー」は、カテゴリー的には装甲兵員輸送車となりますが、実質的には兵員輸送としての能力は小さく、各種用途に使用される汎用装甲車両となります
●乗員は、操縦手、前方機関銃手の2名の他に、後方の兵員室に3個程度の座席が設けられ、兵員室に搭載された各種装備を取り扱う兵士が搭乗します
●この装備には、機関銃、無線機、迫撃砲、火炎放射器などが用意されており、同車が配備される部隊によってその装備が決められるシステムとなっています
●このため、機関銃、火炎放射器を装備する「ユニバーサルキャリアー」は戦闘装甲車両として、最前線での戦闘に用いられています
・ その小型の車体と装甲を利用した強行偵察や、敵陣を突破して包囲下の友軍に補給を行ったなどの戦闘記録が残っています
●このように、アメリカから供与された「M2/M3ハーフトラック」などの装甲兵員輸送車とは異なる活躍を見せた同車は、戦後のイギリス軍の装甲兵員輸送車開発の大きな素地となりました
【 「イギリス ユニバーサルキャリア Mk.1型 兵員輸送車 w/クルー」のキット内容について 】
●このイギリス軍の装甲兵員輸送車「ユニバーサルキャリアー Mk.1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化されたパーツ構成と、エッチングパーツ、金属バネなどのマルチマテリアル構成で「ユニバーサルキャリアー Mk.1」の細部表現に重きをおいた内容となっています
・ パーツ数は442点、エッチングパーツも104点となりますので、中級者以上のユーザーを対象としたキットとなります
●「ユニバーサルキャリアー Mk.1」は、ベースとなる「車体下部」に、「エンジン」「車体上部」「各種装備品類」を取り付ける構成となっています
【 車体上部 】
●車体上部は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 各パネルには表面部だけではなく、裏面のリベット構造などがモールドされています
・ 前照灯は2種が付属、選択して使用します
・ 前照灯の1種は、管制灯タイプと通常のガラス面タイプとを選択できます
・ 車載工具類は、工具本体とエッチングパーツによる固定具で構成されています
・ 牽引ワイヤーのアイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属ワイヤーを使用します
・ 牽引ワイヤーの固定用のチェーンは、付属の金属製チェーンで再現
●フェンダーは各1パーツで構成されています
・ フェンダー側面部分はエッチングパーツで再現
●操縦室部分は、座席、各種レバー、ペダル類、メーターパネルなどが詳細に再現されています
・ 操縦席はステー部分がエッチングパーツ、クッション部分はプラパーツとなっています
・ 変速レバーはエッチングパーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 各パネルには表面部だけではなく、裏面のリベット構造などがモールドされています
・ 後部のデファレンシャルは6パーツで構成
●サスペンション部は細分化されたパーツ構成となっています
・ サスペンション基部とサスペンションの軸の部分はプラパーツで、コイルスプリング部分は径の異なる2種の金属バネを重ねて再現します
・ コイルスプリング部に挟まれた中央部分はエッチングパーツを3枚重ねて再現します
【 エンジン 】
●エンジンは35パーツでｒ構成され、シリンダーヘッド、発電機、冷却ファン、ファンベルトなどが詳細に表現されています
・ ラジエターは前後分割式となっています
・ 冷却ファンはエッチングパーツです
●エンジン部分のカバーは各パネルを貼り合せる方式です
【 各種装備品類 】
●前方の機銃架には軽機関銃「ブレンガン」が装備されています
・ 「ブレンガン」と銃架は各1パーツで構成
●兵員室左側面には無線機が搭載されています
・ 無線機本体は1パーツで再現され、これに各パネルで構成されたラックを取り付けます
・ 無線機用の変圧器も再現、変圧器のラックと固定ベルトはエッチングパーツです
・ 無線用アンテナ基部は7パーツで構成
●兵員室中央部には軽機関銃「ブレンガン」が装備されています
・ 「ブレンガン」は1パーツ、機銃架は3パーツで構成
●各ライフルラック用として「エンフィールドライフル」（×3）が付属
・ ライフルラックはプラパーツ、ライフルの固定バンドはエッチングパーツです
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は2枚づつが分割されたパーツで構成
・ 履帯は、ピッチが細かく2枚のセンターガイドが付いた「ユニバーサルキャリアー」用の履帯が再現されており、モデルカステン製「K-16 1/35 ブレンガンキャリア用履帯（メタル製起動輪付）」がこれに対応しています
●前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●サスペンションの細部、フェンダー側面、変速レバー、車載工具類の固定具などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 フィギュア 】
●乗員を再現したフィギュアが3体付属しています
・ 乗員の3体は、若干リラックスした状態で「ユニバーサルキャリアー Mk.1」に搭乗しているシーンが表現されています
・ フィギュアの内訳は、ドライバー1体、前方機銃手1体、無線手1体の合計3体です
・ 服装はヨーロッパ戦線用の「野戦服」を着用、ドライバーはベレー帽、その他の兵士は車両搭乗員用のヘルメットを着用した姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目やポケットなどの細部は繊細なモールドで彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
●各フィギュアのポージングは
・ ドライバーのフィギュアは、両手でハンドルを握ったポーズ
・ 前方機銃手のフィギュアは、右腕を兵員室のパネルに置いて機銃手席横のスポンソン部に座っているポーズです
・ 無線手のフィギュアは、座席に座ってマイクを掴んで通話しているポーズとなっています
【 塗装とマーキング 】
●「ユニバーサルキャリアー Mk.1」のマーキングとして、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第1カナダ歩兵師団 プリンスエドワード連隊 （イタリア / 1943年）
・ 第10ポーランド機甲騎兵旅団 第10ポーランド竜騎兵連隊 （オランダ / 1944年）
・ 第2ニュージーランド師団 第19大隊 （リビア / 1941年）
・ 第2カナダ歩兵師団 （イギリス本土 / 1941年6月）
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車台番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
●2013年 完全新金型
