ドラゴン Sd.Kfz.184 重駆逐戦車 フェルディナント (プレミアムエディション) 1/35 '39-45' Series 6317 プラモデル

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Sd.Kfz.184 重駆逐戦車 フェルディナント (プレミアムエディション)

販売価格

4,180円 3,762円(税込)

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「Sd.Kfz.184 重駆逐戦車 フェルディナント (プレミアムエディション) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-45' Series  No.6317 )」です

●「Sd.Kfz.184 重駆逐戦車 フェルディナント (プレミアムエディション)」です

●第2次世界大戦中期におけるドイツ軍の重駆逐戦車「フェルディナント」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット

●1943年の「クルスク戦」においてソ連軍相手に猛威を奮った重駆逐戦車「フェルディナント」を再現、後部に戦闘室を設け、長砲身砲を装備し、重装甲を身に纏った迫力あるフォルムを再現した内容となっています

●ドラゴン社製「Sd.Kfz.184 フェルディナント」をベースとして、フェンダー、雑具箱、ペリスコープガード、工具固定具などを再現したエッチングパーツと、マジックトラック式の履帯をパッケージしたプレミアムエディション版となります

【 重駆逐戦車「フェルディナント」について 】


●ドイツ軍は、1934年の再軍備化に従い、「1号戦車」~「4号戦車」という4種類の戦車を開発しましたが、1930年代後半から「4号戦車」を超える重戦車の試作が行われます

●この試作に当たっては、当初「DW1」「DW2」という2種類の車輌が作られ、後に「VK30.01」「VK36.01」へと発展して行きました

●1941年5月、ドイツ軍はポーランド戦、フランス戦などの戦訓から、強力な防御力と火力を持つ重戦車の必要性が高まり、「ヘンシェル」社と「ポルシェ」社に対し、45tクラスの新型重戦車の本格的な開発が命ぜられます

●これを受けて両社は「VK30.01」をベースにして開発を開始、「ヘンシェル」社の試作車輌は「VK45.01(H)」、「ポルシェ」社の試作車輌は「VK45.01(P)」と呼ばれました

●「VK45.01(P)」の最大の特徴は、エンジンとモーターとを併用したハイブリッド式の動力装置を持つことで、エンジンによる発電によりモーターを動かし、そのモーターの動力で起動輪を駆動する方式でした
 ・ このシステムは、当時はこのような大重量、大出力に十分に対応できるトランスミッションの開発能力に乏しく、トランスミッション無しで速度を増減できるようにしたものです

●この「VK45.01(P)」は、「ポルシェ」社を率いる「フェルディナント・ポルシェ博士」と「ヒトラー」との親密な関係から新型重戦車の本命とされ、制式採用の前から車体部分が90両分先行生産されました
●しかし、制式採用への試験である「VK45.01(H)」と「VK45.01(P)」との比較テストの結果、「VK45.01(P)」はハイブリッド式動力装置の不具合が発生して不採用が決定、「VK45.01(H)」が新型重戦車「タイガー1」に選ばれます

●この不採用により、事前に生産された「VK45.01(P)」の車体の有効活用が計画され、駆逐戦車として転用されることが決定、動力装置などの配置を大幅に変更し、戦闘室を後部に設けるというレイアウトが採用されました
●主砲には、破格の威力を誇る「71口径 88mm対戦車砲 PaK43/2」(「71口径 88mm対戦車砲 PaK43」の車載改良型)を搭載、装甲も前面が200mm、側面も80mmという極めて強固なものとなりました
●また、駆逐戦車への改造にあたり、動力装置への改良も行われ、「VK45.01(P)」のテスト時よりも駆動系、足周りの改善が図られています
●この駆逐戦車は前述の「フェルディナント・ポルシェ博士」の名前を採って「フェルディナント」と名が付けられました

●「フェルディナント」への改造は、1943年4月から5月の間に実施され、生産された車両は「第653重駆逐大隊」と「第654重戦車駆逐大隊」の2コ大隊へと集中配備されました
●この両大隊に突撃戦車「ブルムベア」を装備した「第216突撃戦車大隊」を加えて「第656重駆逐戦車連隊」を編成、同年7月の「クルスク戦」に参加します

●「クルスク戦」において「フェルディナント」は、その能力を発揮してアウトレンジでソ連軍の戦車を撃破、その強力な装甲は幾重にも構築された対戦車砲陣地にも十分耐え、その能力を如何なく発揮しました
●このため、ソ連軍側は装甲を貫通することを諦め、履帯を狙って砲撃を実施、擱座させて戦闘能力を奪うという戦法を採るしかありませんでした
●無敵のように突き進み、当時としては極めて強力な火力を持つ同車は、対峙するソ連軍将兵にとって恐怖の的となり、「フェルディナント」の存在は極めて強いインパクトを与えたのでした
 ・ 同車の「フェルディナント」という名前は、その後一人歩きして、ソ連軍側では「強力な突撃砲、駆逐戦車」を意味する慣用句ともなっています

●なお、通説として「フェルディナント」は機銃を装備していない関係で、歩兵の肉薄攻撃で多くを撃破されたと言われていますが、ドイツ軍は戦車(おそらく第656重駆逐戦車連隊の本部車輌)を随伴させることでこれをカバー、肉薄攻撃による損失は少ないものでした
●ただ、この「クルスク戦」は事前から攻勢の概要がソ連軍側に漏れており、十分な準備期間もあって強固な防衛陣地が構築され、「フェルディナント」の活躍にも関わらずドイツ軍は目的を達成できずに終わります

●「クルスク戦」の結果、損失によって「フェルディナント」の数は半減、「第654重戦車駆逐大隊」はその装備車輌を「第653重戦車駆逐大隊」に渡し、「ヤークトパンター」受領のために本国へ帰還、第653重戦車駆逐大隊は東部戦線に残り、戦闘を継続しました
 ・ 「フェルディナント」の最大の欠点は65tにもなるその重量であり、不整地で擱座してしまうと回収することが極めて困難となり、損失率の高さに繋がりました

●その後、「フェルディナント」は戦訓により改造が行われることとなり、戦線から離脱、前方機銃の増設、車長キューポラの設置、防盾の変更などの改造が実施され、同車は「エレファント」に改名へとされています

●「エレファント」は、イタリア戦線、東部戦線で活躍、戦闘により消耗しながらも戦闘を繰り返し、その姿は1945年のベルリン近郊の戦いでも見られ、失敗車両をベースとした改造兵器ながらも、その奮戦振りは正規の車両を上回るものとなったのです


【 「Sd.Kfz.184 重駆逐戦車 フェルディナント (プレミアムエディション)」のキット内容について 】


●このドイツ軍の重駆逐戦車「Sd.Kfz.184 フェルディナント」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●細分化されたパーツ構成という現在のドラゴン社の1/35シリーズフォーマット以前のキットをベースとしながらも、車載工具類の変更やエッチングパーツ、クリアーパーツの追加により現行フォーマットに準じた仕様へと変更し、細部表現に重きを置いた内容となっています
 ・ ただし、追加されたパーツは従来のパーツとの選択式となっている部分が多く、パーツ数を抑えた状態として作製することもできます


●「Sd.Kfz.184 フェルディナント」は、「戦闘室」「車体」「エンジンデッキ部」、左右の「フェンダー」の5ブロックで構成されています

【 戦闘室 】
●戦闘室は、独特の装甲板の溶接方法や溶接跡が再現、側面の特徴的な大型ボルトがモールドで表現されています

●「71口径 88mm対戦車砲 PaK43/2」の砲身は、プラパーツと金属製砲身との選択式です
 ・ プラパーツは左右分割式です
 ・ 金属製砲身は、マズルブレーキ部がプラパーツとなっており、3分割式で内部構造が再現されています
 ・ 砲尾部分もパーツ化されています
 ・ 砲身は、完成後も上下方向に可動式とすることができます

●防盾は、本体が1パーツ、中央のボルト部分が4パーツで構成されています

●戦闘室は一体成型で、上部の構造物、側面の大型ボルトなどがモールドされています
 ・ 各ピストルポートの装甲栓は別パーツとなっており、内側のチェーンやチェーン固定具が用意
 ・ 後部の脱出ハッチと、中央部の排莢ハッチは別パーツとなっています
 ・ 上部後方のペリスコープハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能、ペリスコープパーツも付属しています
 ・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます

【 エンジンデッキ部 】
●エンジンデッキ部は、特徴となるエンジングリルのスリット構造を再現、前面や側面の装甲板の厚みも表現されています

●エンジンデッキ部は、上部パネルをベースにして、エンジングリル部、吸気口の装甲カバーなどを取り付ける構成となっています
 ・ 操縦手、無線手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
 ・ 操縦手ハッチのペリスコープガードはプラパーツとエッチングパーツとを選択できます
・ トラベリングロックは9パーツで再現

【 フェンダー 】
●フェンダーはプラパーツとエッチングパーツとの選択式で、エッチングパーツを使用した場合は側面の滑り止めパターンを再現することができます

●フェンダーはプラパーツとエッチングパーツとが付属、選択して使用します
 ・ プラパーツは、左右各1パーツで再現
 ・ エッチングパーツは、フェンダー本体は前後方向に4分割式で、前部のマッドフラップは別パーツです

【 車 体 】
●車体は、基本構造をパーツ数を抑えて再現、特徴的な大型ボルトや溶接跡が表現されています

●車体は、バスタブ式に一体成型された車体下部に各パネルを貼り合わせる構成となっています
 ・ 2組の転輪が接続される各サスペンションユニットは5パーツで構成(全6ユニット)
 ・ 側面の工具箱はプラパーツとエッチングパーツとの選択式、エッチングパーツを使用する場合は蓋の開閉状態を選択することが可能です
 ・車載工具類は、工具本体とエッチングパーツで再現された固定具とで構成されています
 ・ 牽引ワイヤーは、アイの部分がプラパーツでワイヤー本体を付属の金属ワイヤー作製する方式となっています
 ・ 牽引ワイヤーの固定具は、プラパーツとエッチングパーツとが選択できます
 
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
 ・ 履帯は、接地部分に4箇所の凹みがあり、センターガイドが2枚おきに付いた「フェルディナント」用の初期型履帯が再現されており、モデルカステン製 「フェルディナント駆逐戦車用履帯 初期仕様 (可動式)」がこれに対応しています


●ペリスコープなどを再現するクリアーパーツが付属
●工具類の固定具、フェンダー、工具箱などを再現するエッチングパーツが付属しています


【 塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.184 フェルディナント」のマーキングは、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
 ・ 第654重戦車駆逐大隊 第2中隊 (東部戦線 / 1943年)
 ・ 第653重戦車駆逐大隊 第1中隊 (東部戦線 / 1943年)
 ・ 第653重戦車駆逐大隊 第1中隊 (ロシア / 1943年)

●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、車輌マークなどを再現したデカールが付属しています
 ・ 第653重戦車駆逐大隊の車輌に見られた各車輌を示す戦闘室後部の車輌マークを再現したデカールも付属
 ・ デカールのプリントはカルトグラフ社製



詳しくは、コチラより、ご利用ガイド

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