LP-75 バフ
「LP-75 バフ (塗料) (タミヤ タミヤ ラッカー塗料 No.LP-075 )」です
●AFVで頻繁に使用する明るい黄土色が「LP-75 バフ」です。
●AFVモデルで多用する明るい黄土色、軍服等に用いられていた「バフ(皮革)」をベースに、スケールに沿った最大公約数的なイメージで調整した塗料。
・ 地面の色や樹木、草木などの自然環境の色彩と調和のとれる色調、第2次大戦時のアメリカ軍の軍装からハイライト塗装、ドライブラシの塗料、軽い土埃や空気感を演出する汚し塗装、アースカラー系の調色ベースといった使用頻度の高いカラーになっています。
●調色をせずに専用粒子を配合しているので塗装中でも色味の変化が起こりにくく、また他の色と混色する際に色調をコントロールしやすい点も魅力と言えるでしょう。
■ LP-75 バフ 概要
・ 色 : バフ (明るい黄土色)
・ ツヤ加減 : つや消し
・ 品番 : LP-75
・ 内容量 : 10ml
■ LP-75 バフ の互換色
●「XF-57 バフ」 (タミヤカラー アクリル塗料)
●「XF-57 バフ」 (タミヤカラー エナメル塗料)
・ 上記互換色は、代替として使える類似色です。
・ 塗料を薄めた際の濃度や気温、湿度といった環境の違いで、互換色であっても色調が若干異なる場合があります。
・ 「互換色」と「タミヤ ラッカー塗料」とは混色することはできません、ご注意下さい。
【 LP-75 バフ (タミヤ タミヤ ラッカー塗料 LP-75) 使い方 】
●塗料の希釈(薄め)・洗浄には、溶剤として「タミヤ ラッカー溶剤」などの「ラッカーシンナー」を使用します。
●ラッカー塗料ですから溶剤臭があります、塗装の際には換気に充分気を使い、密閉した環境での塗装作業は行わないで下さい。
●塗料の希釈(薄め)の目安
・ 塗料の希釈は、筆塗り・エアブラシともに、塗料「1」に対して「タミヤ ラッカー溶剤」などの溶剤を「1~2」の割合で希釈するのが基準になります。
・ エアブラシによる吹き付け塗装の際は、溶剤を「1~2」の割合で希釈し、吹き出される塗料の具合を見て調整して下さい。
・ 一度で厚塗りせずに、薄い塗膜で塗り、それを2~3回繰り返して吹き付けるのが、きれいな発色を得るコツです。
・ 筆塗り塗装の際には塗料「1」に対して「タミヤ ラッカー溶剤」などの溶剤を「1」の割合で希釈し、塗料の付着具合を見ながら調整して下さい。
・ 乾燥スピードが早いので、エアブラシ塗装・筆塗り塗装ともに「タミヤ ラッカー溶剤 リターダー入り」をご利用されることをおすすめします。
・ 希釈濃度はひとつの目安です、いずれの場合も、気温、湿度、ビンに残った残量、各人の好みなどに応じて変化しますので、上記をスタートにして各自で調整し、お好みの希釈濃度でご利用下さい。
●「光沢色」を「つや消し」にしたい場合には、「LP-22 フラットベース」を「30パーセント」を目安に、「半光沢」を「つや消し」にしたい場合には「LP-22 フラットベース」を「10パーセント」を目安にして混ぜて下さい
●溶剤・洗浄には必ず模型用に調整された専用の「薄め液 (溶剤)」をご利用下さい。
・ タミヤ ラッカー溶剤
・ 「ピュアシンナー(110cc)」「ピュアシンナー (250cc)」などのフィニッシャーズ系溶剤
・ Mr.カラー うすめ液 ・ Mr.レベリング うすめ液
・ G-color 溶剤シリーズ (T-01 ラッカー系溶剤)
・ G-color 溶剤シリーズ (T-06 ブラシマスター)
・ G-color 溶剤シリーズ (T-07 モデレイト溶剤)
・ G-color 溶剤シリーズ (T-09 メタリックマスター)
など、溶剤はタミヤを始め各社のものを使用することが可能です。
・ タミヤ製以外の溶剤を使用するのはメーカーさん非推奨です、使用する場合には必ず事前にテストをして頂き、自己責任の上でご利用下さい。
●クリアー、フラットクリアーなどでオーバーコートも可能です。
・ 塗装を行い乾燥した後、「LP-9 クリアー」「LP-24 セミグロス」「LP-23 フラットクリアー」などのクリアー系塗料を塗り重ねてでツヤ加減を調整することができます。
・ 強い塗膜で研ぎ出しも可能、「タミヤ アクリル塗料」よりもはるかに強い塗膜を作ってくれます。
【 LP-75 バフ (タミヤ タミヤ ラッカー塗料 LP-75) の特徴 】
●タミヤ ラッカー塗料「LP-75 バフ」は、ビン入りのラッカー系塗料、ビン入りですから、自分の好きな量で筆やエアーブラシを使い広い面積から繊細な塗装までこなすことができ、もちろん「タミヤ ラッカー塗料」同士なら自由に混色もできます。
●いわゆる「ラッカー系塗料」の範疇に含まれる塗料ですが、「Mr.カラー」「ガイアカラー」などのラッカー系塗料と混ぜ合わせて調色することはできません。
・ 筆やエアブラシを別々にして使用するのであれば、同時に併用して塗装を行うことはできます。
■ 優れた発色と調色のコントロール
・ 長期保管をした際、ビンの底を見れば判断できるとおり、「タミヤ ラッカー塗料」はできるだけ指定カラーに沿った色の粒子のみで塗料を構成していますので、指定に沿った鮮やかな発色を得ることができます。
・ 構成する粒子が少ない分、混色の際に濁りにくく、調色のコントロールをしやすくなっています。
・ ただし、塗料の隠蔽力は「タミヤ アクリル塗料」や「タミヤ エナメル塗料」と同程度とお考え下さい、「イエロー」等の明度の高い塗料はどうしても下地の影響を受けてしまいますので、鮮やかな発色を得たい時には下地に工夫が必要になります。
■ エアブラシ塗装でも筆塗り塗装にも
・ ラッカー系の塗料ですので、エアブラシ塗装に向いています、もちろん筆塗りでも使用することができます。
・ エアブラシによる吹き付け塗装の際には、溶剤が空気中で蒸発してくれるため、塗料粒子のみが対象にのり、調合されたカラーどおりの鮮やかな発色をさせることが可能です。
・ 互換色がある場合には、全体塗装をラッカー塗料でエアーブラシして、細かな部分をエナメル塗料で筆塗りすれば、下地を溶かすことなくはみ出した細かな部分の修正ができます。
■ 「タミヤ アクリル塗料」や「タミヤ エナメル塗料」に比べて早い乾燥
・ 塗装後1時間ほどすれば手で触れるほどに乾燥し、1日おけばマスキングテープを貼っても大丈夫なほど。マスキングをして塗り重ねが必要な部分もスピーディーに作業を進めることができます。
(上記はメーカーさんによる推奨乾燥時間です、エアブラシで塗装をした場合、実際には塗装終了後、早い段階で指触が可能になり、タミヤ マスキングテープを貼ることも可能ですが、塗料乾燥後どの程度の時間を置いたら作業できるかについては自己の責任で試してみて下さい)
・ 筆で塗装した場合、塗料をプラモデルに置いたばかりの初期段階は、比較的ゆるやかに乾いていきますので、筆運びをしやすく、筆ムラもでにくくなっています。
■ 「タミヤ アクリル塗料」や「タミヤ エナメル塗料」に比べて光沢が出やすく、強い塗膜
・ 「タミヤ ラッカー塗料」は、均一な光沢面の塗装をするのに向いた塗料、このような塗装面を作りたい時にはエアブラシでの塗装をお勧めします。
・ 「タミヤ ラッカー塗料」を塗装後にクリアーなどのオーバーコートをすることができますし、コンパウンドを使った研ぎ出しや、ワックスを使った磨きなどの光沢出しにも充分な耐久度を持っていますので、より深みのあるつやを生み出すことができます。
■ 「タミヤ アクリル塗料」や「タミヤ エナメル塗料」で上塗りしても塗装面を侵さない
・ 「タミヤ ラッカー塗料」の上には、乾燥後なら「タミヤ アクリル塗料」や「タミヤ エナメル塗料」を塗り重ねることができ、下塗りあたるラッカー塗装面を侵しません。
・ 互換色指定を活用して手軽にリタッチ、「タミヤ ラッカー塗料」で基本塗装をした後、細かな部分を「タミヤ エナメル塗料」などで筆塗りすれば、塗料のはみ出しなど細かな部分の修正ができます。
・「タミヤ ラッカー塗料」は 何度も筆を運び、綿棒などの拭取り作業にも耐えることができる強い塗装面、質感を高めるのに欠かせない各種のウェザリング塗装、立体感を高めるウォッシングやスミ入れ、泥やオイルなどの汚れといった上塗り塗装に適した下地(基本塗装)を作ることができます。
【 LP-75 バフ (タミヤ タミヤ ラッカー塗料 LP-75) 塗料仕様 】
●品名 : LP-75 バフ
●10ml入り
●塗り面積の目安 : 0.13平方メートル (2回塗り)
●品名:合成樹脂塗料 (いわゆる「ラッカー系塗料」に分類されます)
●第4類第1石油類 危険等級 2 非水溶性 (火気厳禁)
●成分:合成樹脂(アクリル)、顔料、シリカ、有機溶剤
●用途
・ プラモデルなどの各種模型工作
など
●適応素材
・ プラスチック
・ 木
・ 金属
・ ガラス
など
●ABS素材のパーツに使用すると、塗料の浸透によりパーツが割れる事がございます、ご注意下さい。
●ご利用の前には容器に記載されている取り扱い説明をよくお読み頂いた上、ご使用になって下さい。
【 タミヤ ラッカー塗料 のワンポイント 】
●プラモデル製作に欠かせないのが塗装、塗装が上手になればなるほど完成時の見栄えは良くなります。
●今までタミヤさんからは「タミヤ エナメル塗料」「タミヤ アクリル塗料」「タミヤカラー スプレー塗料」と、大きく3系統の塗料が発売されていましたが、このうちラッカー系塗料なのは「タミヤカラー スプレー塗料」しかなく、「水性アクリル塗料」や「エナメル塗料」を併用した塗装技法に限界がありました。
●カーモデルやオートバイの車体色なども「タミヤカラー スプレー塗料」しかなく、やむなくスプレー缶から塗料を出してエアブラシで使ったり、リタッチに利用してきたりしました。
●しかし、この「タミヤ ラッカー塗料」の登場で幅広い塗装技法を実現することが可能になります。
●これまで「タミヤカラー スプレー塗料」でしか発売されていなかった「パールブルー」「マイカレッド」「ピュアーオレンジ」などのカーモデル用の特色もラインナップに加え、エアブラシを使った自由自在な塗装を実現できるようになります。
●ただ、ご注意頂く点は、2018年前半頃まで発売された、タミヤ製キットの組立説明書には 「タミヤ エナメル塗料」「タミヤ アクリル塗料」「タミヤカラー スプレー塗料」の記載しかありません。
●「タミヤ ラッカー塗料」で塗装を行いたい場合には下記リンクをクリックして頂き「タミヤカラー互換表」を使って置き換えて下さい(タミヤさんのサイトページのリンクになります)。
・タミヤカラー ラッカー塗料互換表
・タミヤカラー互換表 ダウンロード (PDF)
・タミヤカラー 逆引き 互換表ダウンロード (PDF)