ちび丸艦隊 戦艦 日向
「ちび丸艦隊 戦艦 日向 (プラモデル) (フジミ ちび丸艦隊 シリーズ No.ちび丸-020 )」です
●太平洋戦争時における日本海軍の戦艦「日向」をノンスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●主砲塔を6基装備した戦艦時代の「日向」を曲線ラインのシルエットでデフォルメして再現、簡単に組立て、気楽に楽しくプラモデルを楽しむことができる内容となっています
●フジミ社製「ちび丸艦隊 日向 (航空戦艦)」をベースとして、戦艦時の姿を再現するために、格納庫及び航空機作業甲板を省き、主砲塔の一部やクレーンなどの新規パーツを追加したバリエーションキットです
・ フジミ社製「ちび丸艦隊 伊勢」とは、後檣形状が異なります
【 「ちび丸艦隊 戦艦 日向」のキット内容について 】
●日本海軍の戦艦「日向」をデフォルメして再現したプラスチックモデル組立てキットです
●接着剤不要のスナップオンキット、手軽に組立てることができます
●「日向」の船体のデザインは、かわいらしく曲線ラインでかたどられたシルエットでデフォルメ、戦艦時の「日向」が主砲、副砲、高角砲などの兵装を満載した姿を再現しています
●艦底部分は艦底色、船体上部は軍艦色で成型、木甲板部分はシールを用意しており、塗装しなくても楽しむことができます
・ 木甲板部分にはスケールモデルのような木パネル表現を彫刻して再現していますので、塗装して楽しむことも可能です
●水に浮かべることはできず、ディスプレイ版として楽しむキットとなります
●艦底部分は着脱させることが可能、「フルハルモデル」「洋上モデル」を選択して組み立てる事ができます
●「日向」の船体は、「艦底部」「船体部」「甲板部」で構成、これに上部構造物や艤装類を取り付けて完成させます
●艦底部は、ビルジキールを含めて一体成型化したパーツで再現
・ 「舵」(×2)、「推進軸」(×4)、「スクリュー」(×4)を別パーツ化しています
●船体上の各構造物は、「艦橋」「煙突」「後部艦橋」「後檣」「主砲塔」「高角砲」ごとにブロック化して構成、各ブロックを組立後、「日向」の船体上にはめ込む形で取り付けます
●「艦橋」は、積み上げ式に7層で構成
・ 艦橋窓は、枠の部分を凸モールドで再現して立体感を演出、艦橋窓を再現したシールも付属しています
・ 艦橋の前檣楼支柱を1本ずつ別パーツ化しています
・ 艦橋上部の「21号電探」は別パーツ化して再現、取り付けの有無を選択できます
●「煙突」は左右に分割したパーツで構成、上部のファンネルキャップはスライド金型を使用して格子状のモールドを凹凸をつけて再現しています
●「後檣」は、マストとクロスツリーをそれぞれ上下に分割したパーツで再現、マストの上部パーツには「13号電探」を一体成型化しています
・ 「13号電探」を装備しない場合は、「13号電探」の部分を切り取ります
●戦艦「日向」の艦上の装備として
・ 連装 主砲 ×6基
・ 単装 副砲 ×8基
・ 連装 高角砲 ×6基
・ 3連装機銃 ×6基
を再現
●「主砲塔」は一体成型のパーツで再現、砲身は個別にパーツ化しており、砲口部分は開口した状態となっています
●「副砲」は砲身のみを再現、砲口部分は開口しており、船体に一体成型化しているシールド部に取り付けて作製します
●「高角砲」は、連装状に成型した砲身部と砲架の2パーツで構成、一部の砲架は船体に一体成型化しており、砲口は開口した状態となっています
●3連装機銃は、一体成型のパーツで再現しています
●探照灯、探照灯台座、高射装置、クレーン、艦首・艦尾旗竿、錨、カッターなどの艤装類は別パーツ化して再現
●木甲板、艦橋窓、軍艦旗、煙突の黒い部分、探照灯のガラス部、カッターの甲板部などを再現したシールが付属しています
●「ちび丸艦隊 戦艦 日向」の完成時のサイズ
・ 全長 : 約10cm
【 「ちび丸艦隊 戦艦 日向」のパッケージ内容 】
・ 戦艦 日向 (主砲塔を6基装備した1942年12月までの状態) ×1
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型
【 「戦艦 日向」について 】
●1906年、イギリス海軍は画期的な戦艦「ドレッドノート」を建造、この「ドレッドノート」はそれまで様々な種類の砲を装備していた戦艦とは異なり、主砲を中心とした兵装配備となっており、この「ドレッドノート」の登場により従来の戦艦は一気に旧式化してしまいました
●日本海軍では、「ドレッドノート」をベースに更にその思想を発展させた「超ド級艦」の建造技術を獲得するために巡洋戦艦「金剛」の建造をイギリスに発注、そして取り寄せた図面により、同型艦「榛名」「比叡」「霧島」を国内で建造します
●この「金剛型」は、当時トップクラスの性能を誇りましたが、日本海軍はさらなる強力な艦として、「金剛型」よりも1.5倍の砲火力を持つ戦艦「扶桑型」を建造しました
●「扶桑型」は、4隻の建造を予定していましたが、予算の関係から3番艦の「伊勢」と4番艦の「日向」は竣工が遅れ、設計を見直して建造が行われています
●このため、「伊勢」「日向」は前の2隻(「扶桑」「山城」)とは艦形が若干異なることから、「伊勢型」として区分されています
●「扶桑型」「伊勢型」の竣工後の艦艇の発達は目覚しく、「扶桑型」「伊勢型」は近代化改造を行うものの、太平洋戦争開戦時には速度性能や防御力など、戦艦として性能不足が目立ちました
●特に、太平洋戦争では、空母機動部隊が中心となった戦争になったことから、航空母艦に追従できない「扶桑型」「伊勢型」の速度性能は致命的で、古い「金剛型」がその高速性能により戦争を通じて活躍したのとは対照的となりました
●1942年6月の「ミッドウェー海戦」により、空母4隻を失った日本海軍は、空母戦力を回復するために、性能的に旧式化していた「伊勢型」を航空戦艦に改造することを決定、1942年12月から改装工事に着手します
●航空戦艦となった「伊勢」「日向」は、艦載機を搭載する能力の他に、対空兵装の増強なども行われています
●日本海軍全体の航空機の消耗によって、結局「伊勢」「日向」には艦載機が搭載されませんでしたが、「伊勢」「日向」は強力な対空兵装によって艦隊防空などに活躍、この2艦は太平洋戦争を生き抜いたのでした