ちび丸艦隊 伊勢 (航空戦艦)
「ちび丸艦隊 伊勢 (航空戦艦) (プラモデル) (フジミ ちび丸艦隊 シリーズ No.ちび丸-013 )」です
●太平洋戦争時における日本海軍の航空戦艦「伊勢」をノンスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●世界の海軍史上で最も特異な存在である航空戦艦「伊勢」を曲線ラインのシルエットでデフォルメして再現、簡単に組立て、気楽に楽しくプラモデルを楽しむことができる内容となっています
●フジミ社製「ちび丸艦隊 日向 (航空戦艦)」とは後檣形状が異なります
【 「ちび丸艦隊 伊勢 (航空戦艦)」のキット内容について 】
●日本海軍の航空戦艦「伊勢」をデフォルメして再現したプラスチックモデル組立てキットです
●接着剤不要のスナップオンキット、手軽に組立てることができます
●「伊勢」の船体のデザインは、かわいらしく曲線ラインでかたどられたシルエットでデフォルメ、艦尾を航空機作業甲板としたイメージを強調し、甲板上に水上機をギッシリと積んだ姿を再現しています
●キットは、航空戦艦へと改装された「伊勢」の姿をデザインベースとしており、戦艦時代に装備していた第5番、第6番主砲塔を撤去し、後檣まで及ぶ大きな航空機作業甲板を設置した姿を再現しています
●艦底部分は艦底色、船体上部は軍艦色、艦載機を緑色で成型、木甲板及びコンクリート甲板の部分はシールを用意しており、塗装しなくても楽しむことができます
・ 木甲板部分にはスケールモデルのような木パネル表現を彫刻して再現していますので、塗装して楽しむことも可能です
●従来の「ちび丸艦隊」シリーズとは異なり、水に浮かべることはできず、ディスプレイ版として楽しむキットとなります
●艦底部分は着脱させることが可能、「フルハルモデル」「洋上モデル」を選択して組み立てる事ができます
●「伊勢」の船体は、「艦底部」「船体部」「甲板部」「航空機作業甲板部」「格納庫部」で構成、これに上部構造物や艤装類を取り付けます
●艦底部は、ビルジキールを含めて一体成型化したパーツで再現
・ 「舵」(×2)、「推進軸」(×4)、「スクリュー」(×4)を別パーツ化しています
●航空機作業甲板部は、一体成型のパーツで再現
・ 格納庫は左右に分割したパーツで構成、機銃スポンソンは各ブロックごと別パーツ化しています
●船体上の各構造物は、「艦橋」「煙突」「後部艦橋」「後檣」「主砲塔」「高角砲」ごとにブロック化して構成、各ブロックを組立後、「伊勢」の船体上にはめ込む形で取り付けます
●「艦橋」は、積み上げ式に7層で構成
・ 艦橋窓は、枠の部分を凸モールドで再現して立体感を演出、艦橋窓を再現したシールも付属しています
・ 艦橋の前檣楼支柱を1本ずつ別パーツ化しています
・ 艦橋上部の「21号電探」は別パーツ化して再現
●「煙突」は左右に分割したパーツで構成、上部のファンネルキャップはスライド金型を使用して格子状のモールドを凹凸をつけて再現しています
●「後檣」は、マストとクロスツリーをそれぞれ上下に分割したパーツで再現、マストの上部パーツには「13号電探」を一体成型化しています
●航空戦艦「伊勢」の艦上の装備として
・ 連装 主砲 ×4基
・ 連装 高角砲 ×6基
・ 3連装機銃 ×14基
を再現
●「主砲塔」は一体成型のパーツで再現、砲身は個別にパーツ化しており、砲口部分は開口した状態となっています
●「高角砲」は、連装状に成型した砲身部と砲架の2パーツで構成、一部の砲架は船体に一体成型化しており、砲口は開口した状態となっています
●3連装機銃は、一体成型のパーツで再現しています
●探照灯、探照灯台座、高射装置、カタパルト、艦首・艦尾旗竿、錨、カッターなどの艤装類は別パーツ化して再現
●航空戦艦「伊勢」の艦載機として
・ 水上偵察機 瑞雲 ×6
が付属しています
●木甲板、コンクリート甲板、艦橋窓、軍艦旗、煙突の黒い部分、探照灯のガラス部、艦載機の日の丸マーク、フロートの帯、カッターの甲板部などを再現したシールが付属しています
●「ちび丸艦隊 伊勢」の完成時のサイズ
・ 全長 : 約10cm
【 「ちび丸艦隊 伊勢 (航空戦艦)」のパッケージ内容 】
・ ちび丸艦隊 伊勢 ×1
・ ちび丸艦隊 水上偵察機 瑞雲 ×6
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型(「ちび丸艦隊 日向 (航空戦艦)」と同時発売)
【 「航空戦艦 伊勢」について 】
●日本海軍は超ド級戦艦の造船技術を習得するためにイギリスに巡洋戦艦「金剛」の建造を発注、この「金剛」をベースとして、「金剛型」他の3隻、火力を向上した戦艦「扶桑型」、そして「扶桑型」の改良型となる「伊勢型」を国内で建造します
●「伊勢型」の1番艦「伊勢」は1917年12月、2番艦「日向」は1918年4月に竣工、「扶桑型」の2隻と「伊勢型」の2隻は、「金剛型」の1.5倍の火力を備え、当事最強クラスの戦艦として君臨していました
●しかし、その後の造船技術の急速な発展により性能は旧式化、大規模な近代化改装を行うものの速度と防御力は十分とは言えず、太平洋戦争開戦後も内地で待機する状態が続きます
●ところが、1942年6月の「ミッドウェー海戦」において日本海軍は虎の子の空母4隻を喪失、これは日本海軍の快進撃を支えていた艦隊航空戦力の大幅な低下を意味するものでした
●この空母喪失を受けて、艦隊航空戦力を補完するために戦艦を空母へと改装するプランが浮上、工期や資材の関係から航空機を発艦させるだけの航空戦艦への改装へとプランへと移り変わり、対象艦として事故で後部主砲を失った「日向」と、同型艦「伊勢」が選定されました
・ 発艦した航空機は味方の空母に帰還する予定となっていました
●この航空戦艦への改装は、艦尾に航空機作業甲板と格納庫を設置するだけではなく、対空兵装の増強や防御力の強化なども行われ、これが後の活躍に大きく寄与することになります
●「伊勢」「日向」の改装に伴い、搭載する航空隊の編成と練成が開始されましたが、戦況から次々と戦場へと引き抜かれてしまい、結局「伊勢」「日向」は航空機を搭載せずに「マリアナ沖海戦」「レイテ沖海戦」に参加します
●「レイテ沖海戦」では「伊勢」「日向」は、「囮」となる「小沢艦隊」に編入、海戦ではアメリカ艦載機の猛攻を受けましたが、両艦は濃密な対空砲火と巧みな回避運動から大きな損害を受けることなく、帰還することができました
●1944年11月、「伊勢」「日向」は南方からの輸送作戦「北号作戦」を無事に成功させて内地へと帰還、その後は日本国内の燃料事情の悪化から「呉」において浮き砲台として運用されています
●「伊勢」「日向」は空襲によって大破しながらも終戦を向かえ、解体によってその生涯を閉じたのでした