日本航空母艦 大鳳
「日本航空母艦 大鳳 (プラモデル) (タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.211 )」です
●「日本航空母艦 大鳳 (たいほう)」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●太平洋戦争後期に登場した帝国海軍の装甲航空母艦「大鳳」を再現したキットです
●当初から装甲航空母艦として設計され、大型の島型艦橋を持つ、スマートで近代的なスタイルを持つ「大鳳」を再現、優れた性能ながら結果的には短命で終わった同艦の勇姿が表現された内容となっています
【 日本海軍 航空母艦 大鳳 について 】
●「大鳳」は、飛行甲板に装甲が施された帝国海軍初の装甲航空母艦として太平洋戦争前の1939年に建造計画が開始、1941年に起工されました
・ 帝国海軍が保有する通常型の航空母艦は飛行甲板には本格的な装甲が施されておらず、1発の爆弾の被弾により飛行甲板が変形し、発着艦が不能となりました
●この装甲化にあたっては、飛行甲板の全面に行なうと艦の重心のバランスに支障が発生するために、装甲板は前後のエレベーター間に貼られ、被弾してもその部分は守られるようになっており、これにより必要最低限の発着艦の機能が確保されています
●「大鳳」は1944年3月に竣工、早速、第1航空艦隊(空母機動部隊)の旗艦として編入され、南方に配置されます
●1944年6月15日、アメリカ軍がサイパン島に上陸、サイパン島を含むマリアナ諸島が占領されると、日本の大部分がアメリカ軍の爆撃圏内となるために、絶対防衛ラインとして設定されており、連合艦隊は総戦力を投入してアメリカ軍を撃退させようとします
●これが「マリアナ沖海戦」で、連合艦隊は「大鳳」をはじめ主力の航空母艦9隻を含む大艦隊で戦いを挑みました
●対するアメリカ艦隊は新鋭空母「エセックス」級を中心に航空母艦15隻、大量の航空機と誘導のレーダーシステム、そして強力な対空火力によって迎え撃ったのでした
●「大鳳」は、第1次攻撃隊を発艦させた直後、アメリカ潜水艦「アルバコア」の放った6本の魚雷の中1本が命中してしまいます
●同艦は対空防御力だけではなく、魚雷による攻撃に対しても堅牢に作られており、その魚雷による直接の損害は軽微でしたが、衝撃により航空機燃料の貯蔵タンクが損傷、気化した燃料が漏れ出します
●「大鳳」は防御力の強化にあたり、格納庫甲板を密閉型としたために気化燃料が格納庫内に充満、航空機を収容する際にエレベーターを上げた時点でより濃度が上り、引火して大爆発が発生、艦全体が炎に包まれ、手を付けられない状態となり被雷から8時間後に沈没、短い生涯に幕を閉じました
【 日本航空母艦 大鳳 (タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.211) プラモデルの内容 】
●この帝国海軍航空母艦「大鳳」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、「大鳳」をシャープに再現、キット本体は1972年製と古いものの、タミヤらしいかっちりとしたモールドでその姿を楽しむ事ができる内容となっています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「大鳳」の船体部は上下分割式で、これに船尾甲板、飛行甲板を取り付ける構成となっています
●船体部には、格納庫が一体成型されています
・ 船体部には、舷外電路、舷側の舷窓、アンカーレセスなどが再現、高角砲と機銃などのスポンソンの台座部分が一体成型されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●飛行甲板は、一体で成型されており、後部エレベーター部分は別パーツとなっています
・ 飛行甲板上には、遮風柵、着艦制動装置、滑走制止装置などがモールドされています
・ 飛行甲板に描かれた航空機用の飛行甲板中心線、風向標識などがモールドで再現
・ 飛行甲板裏側に存在する桁が再現されています
「大鳳」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋の主要部は4パーツで構成
・ 艦橋上の煙突は左右分割式で、トップは別パーツ、煙突を支える桁は3分割式となっています
・ 舷窓、扉などのディテールが表現、艦橋の窓もシャープに再現されています
・ 方位測定アンテナ、94式高射装置、110cm探照灯、21号電探(2個)が別パーツで再現
・ マストは三脚楼で、前後分割式です
●通信マストは1パーツで再現されています
●高角砲、機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板が一体成型で1枚ずつ再現
・ スポンソン部の支柱は船体に一体成型されています(一部は別パーツ)
●高角砲「65口径 98式 10cm連装高角砲(A1型)」 ×6
・ 高角砲は、1門ずつが分割成型された砲身部と、シールド部で構成
●対空機銃
・ 25mm 3連装機銃 ×17
●艦載機
・ 艦載機は、キットランナーに付属している「天山艦上攻撃機」が1機と、 「日本航空母艦搭載機 後期セット」のランナーが1枚付属しています
・ 各艦載機は、1パーツで構成され、脚などが一体成型されています
●艦載機内容
・ 零式艦上戦闘機52型 ×5
・ 彗星艦上爆撃機 ×4
・ 天山艦上攻撃機 ×4
・ 流星改艦上攻撃機 ×1
・ 彩雲艦上偵察機 ×1
・ 天山艦上攻撃機 ×1(キットランナーに付属)
●内火艇、カッターなど
・ 内火艇 ×3
・ 特型運搬船 ×1
・ 内火ランチ ×2
・ カッター ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ 菊花紋章
・ 94式高射装置
・ 110cm探照灯
などがセットされています
●「大型艦兵装セット」のランナーが2枚付属しており、任意にオリジナルパーツをこのランナーに付属しているパーツに変更することで、よりディテール表現に優れたモデルとすることが可能となっています
●艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています
【 日本航空母艦 大鳳 (タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.211) パッケージ内容 】
・ 航空母艦 大鳳 ×1
・ 零式艦上戦闘機52型 ×5
・ 彗星艦上爆撃機 ×4
・ 天山艦上攻撃機 ×4
・ 流星改艦上攻撃機 ×1
・ 彩雲艦上偵察機 ×1
・ 天山艦上攻撃機 ×1(キットランナーに付属)
・ 「大型艦兵装セット」ランナー ×2
・ ペーパーシート ×1
・ デカールシート ×3
・ 金属製バラスト ×1
・ 組立て説明書 ×1