日本海軍 航空母艦 加賀 (プラモデル)

フジミ   1/700 特シリーズ   No.048   スケール:1/700

当店税込価格 ¥2,772 (メーカー希望小売価格 3,080
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日本海軍 航空母艦 加賀 プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ No.048) 商品画像

「日本海軍 航空母艦 加賀 プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ  No.048 )」です


●「日本海軍 航空母艦 加賀」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●太平洋戦争前から、「赤城」と並ぶ戦争前期まで帝国海軍の航空母艦のシンボル的存在である「加賀」を再現したキットで、太平洋戦争開戦時の状態が表現されています

●フジミ社製「日本海軍 航空母艦 加賀」をベースに、パッケージを「高荷義之氏」のイラストに変更したパッケージリニューアル版です

●戦艦をベースにした船体に、巨大で背の高い格納庫を持った船体上部構造物、飛行甲板の支柱部分や、高角砲、機銃、各種艤装用のスポンソン構造など、日本空母独特の複雑な造りが表現され、「加賀」の持つ魅力と迫力を楽しむことができる内容となっています

【 航空母艦「加賀」について 】


●日露戦争後の海軍増強計画である「88艦隊」に基づき建造が始まったのが戦艦「加賀型」(「長門型」の拡大型)で、その1番艦である「加賀」は1920年7月に起工されました
●しかし、「ワシントン軍縮会議」において主力艦艇の削減が決定、建造中の「加賀型」(「加賀」「土佐」)は、廃艦として処分されることが決定されてしまいます

●一方、同じ「88艦隊」計画により起工されていた巡洋戦艦「天城」「赤城」は、「ワシントン軍縮会議」により航空母艦へと改造されることとなり、その改造工事が進められました
●ところが、1923年に関東大震災が発生し、横須賀で建造中の「天城」は船台から転落して修理不能な損傷を受け、廃艦が決定、その代替艦として「加賀」を航空母艦へ転用することが認められます
●これにより「加賀」は1928年に航空母艦として竣工、ただし、この時代の各国海軍における航空母艦の建造・運用は様々な試行錯誤が繰り返されており、「加賀」は「赤城」と同じ「3段式甲板」を持つ空母として建造されることになります

●帝国海軍は他の列強国と比べて戦艦などの主力艦艇の数が少なく、その不利を補うために航空機による攻撃を世界に先駆けて研究していました
●この航空機の運用を念頭に置いた上で、世界最初の純粋の航空母艦「鳳翔」(それまでに存在した航空母艦は改造したもの)を建造、続いて「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」などの航空母艦が作られることとなります
●艦載機の性能も日進月歩で向上が行なわれ、当初の固定脚の複葉機から、単翼に、そして引き込み脚へと移り変わり、速度が増大、それにより航空母艦の飛行甲板も従来よりも長さが必要となっていきます

●このようなテクノロジーの進歩に合わせるため「3段甲板の加賀」は、1934年に全通式の飛行甲板へと近代化改装が行なわれることになります
 ・ この改装により搭載機数は以前の60機から90機に増大しています
 ・ 「加賀」は戦艦をベースとした船体のために最高速度は27ノットと、30ノット以上の速度を持つ通常の正規空母と比べて速度が遅く、改装後は船体重量が増したものの機関を交換することで、28ノットに微増しています
 ・ 同様な改装を受けた「赤城」が旧型の「45口径 10年式 12cm連装高角砲」を6基搭載するのに対して、「加賀」は新型の「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」を8基搭載しています
 ・ また、搭載方法も高い位置に設置され、反対方向への指向性を高めており、「赤城」と比べて対空能力は大幅に強力なものでした

●全通式の甲板を持った航空母艦「加賀」は、同時期に建造・改装が行なわれた「赤城」と共に「第1航空艦隊」(別名「南雲機動部隊」)に編入され、その威容により帝国海軍の2大空母として国民に親しまれました

●「第1航空艦隊」は、空母を集中して運用するという世界に先駆けた帝国海軍の新しい考え方から発案されたもので、「第1航空戦隊」の「赤城」「加賀」、「第2航空戦隊」の「飛龍」「蒼龍」、「第5航空戦隊」の「翔鶴」「瑞鶴」、そして護衛の艦隊を傘下に持ち、その艦載機による打撃力は、当時の列強国の艦隊とは比べ物とならない程の絶大な威力を誇っていました
 ・ 当時それほど注目されなかったのは、航空機では戦艦などの強力な艦艇を沈めることはできないという大鑑巨砲主義が蔓延していたからです

●この「第1航空艦隊」は、1941年12月の真珠湾攻撃に参加し、多数の艦載機による攻撃力の大きさを世界に示すこととなります
●続く、ポートダーウィン攻撃などに参加、しかし、「加賀」はパラオにて座礁事故を起こしてしまい、その修理のためにその後のセイロン沖海戦には参加できませんでした

●一大決戦となった1942年6月のミッドウェー作戦では、「第1航空艦隊」は「第1航空戦隊」と「第2航空戦隊」の4隻の空母で参戦(「第5航空戦隊」は珊瑚海海戦による損害により不参加)、「大和」を主力とする砲戦隊の主力部隊の遥か前方に配置されて、露払いの役割を務めます
●しかし、この作戦は暗号解読によりアメリカ側に筒抜けであり、アメリカ海軍は3隻の空母を動員して待ち受けていました

●「第1航空艦隊」は、ミッドウェー島のアメリカ軍の航空隊を殲滅する役割を持っており、当初は練度の高さと艦載機の性能により敵を圧倒していましたが、ミッドウェー島の攻撃とアメリカ軍の空母への攻撃とが錯綜してしまいます
●アメリカ軍の航空機による攻撃は直衛の「零戦」により尽く阻止していましたが、アメリカ軍の急降下爆撃機「ドーントレス」は、雷撃機への対処で低空に移動した「零戦」の間隙を突き、日本空母へ爆弾攻撃を行いました

●この攻撃により「加賀」は3発の直撃弾を受け炎上し、発艦準備の中、搭載する艦載機と積載予定の爆弾、魚雷へと被害が広がり、更には航空機燃料庫に引火して沈没、その栄光の歴史に幕が閉じられてしまいます


【 「日本海軍 航空母艦 加賀」のキット内容について 】


●この「日本海軍 航空母艦 加賀」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●太平洋戦争前から、「赤城」と並ぶ戦争前期まで帝国海軍の航空母艦のシンボル的存在である「加賀」を再現したキットで、戦争開戦時の状態が表現されています

●戦艦をベースにした船体に、巨大で背の高い格納庫を持った船体上部構造物、「加賀」の飛行甲板下の支柱部分や、高角砲、機銃、各種艤装用のスポンソン構造など、いかにも日本空母然とした特徴が詰まった独特の複雑な造りが表現され、同空母の持つ魅力と迫力を楽しむことができる内容となっています

●また、スポンソン部の支柱など、これまでのキットでは一体成型されていた裏側の部分が別パーツ化、そして飛行甲板前後の複雑な支柱構造も再現され、「加賀」の持つ細かな構造物が織り成す様子が実感豊かに表現されています

●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです


●「加賀」の船体部は左右分割式で、これに船首、船尾甲板、飛行甲板などを取り付ける構成となっています

●船体部には、格納庫側面と主砲マウントが一体成型されています
 ・ 格納庫前部は別パーツとなっています
 ・ 船体部の内部には船体の歪みを防ぐ桁のパーツが多数用意されています
 ・ 船体部には、バルジ、舷側の舷窓、フェアリーダー、塵捨管などの細部を再現
 ・ 舷窓には雨樋の彫刻が施されています
 ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています

●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキに分割されています
 ・ 甲板上には、アンカーチェーン導板、リール、ボラードなどが再現
 ・ ボート収納デッキには、ボート用架台などの細かなディテールがモールドされています
 ・ 船首部分の甲板上のデッキに存在する武装(詳細は不明)が再現

●飛行甲板は、一体で成型されており、エレベーター部分は別パーツとなっています
 ・ 飛行甲板前部にはカタパルト装着用の溝が切られている状態を再現しています(カタパルト自体は装着されることはありませんでした)
 ・ 飛行甲板上には、木甲板表現、遮風棚などがモールドされています
 ・ 飛行甲板裏側には甲板を支える桁が再現されています
 ・ 飛行甲板後部下面に存在する複雑な支柱構造は10パーツの構成にて再現

●飛行甲板前後下部に存在する支柱は、それぞれ別パーツで再現されています
 ・ 後部の支柱には特徴的な穴状の細部構造がモールドされています
 ・ 前部の支柱は「4本」と「6本」とを選択して組み立てる事ができます


「加賀」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
 ・ 艦橋の主要部は7パーツで構成されています
 ・ パーツ分割により、舷窓などのディテールが再現
 ・ トップには91式高射装置が表現され、信号灯、方位測定アンテナは別パーツで再現されています
 ・ 測距儀、60cm探照灯(3個)が別パーツとなっています 
 ・ 艦橋前後の探照灯管制器兼上空見張方位盤は別パーツで再現されています

● 煙突
 ・ 本体部分は上下2分割式で、煙突内部の整流板がシャープに再現されています

●機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板が一体成型されています
 ・ スポンソン部の支柱は別パーツ、もしくは船体部分に一体成型で表現

●主砲塔「50口径 3年式 20cm単装砲」 ×10
 ・ 砲塔と砲身とは一体成型となっており、 砲身基部には防水カバーが表現されています

●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」 ×8
 ・ 右舷後部の2門は煙突の煙除けのシールド付き(A1型改2)、左舷及び右舷前部の6門はシールド無しの状態(A1型)が再現
 ・ シールド付きの高角砲は、連装式に成型された砲身部と、シールド部で構成されています
 ・ シールド無しの高角砲は、砲身部と砲架部との2パーツで構成
 ・ 高角砲支筒は別パーツで、複雑な形状を再現

●対空機銃
 ・ 25mm 連装機銃 ×12

●内火艇、カッターなど
 ・ 12m内火艇 ×2
 ・ 11m内火艇 ×1
 ・ 13m特型運搬船 ×2
 ・ 12m内火ランチ ×2
 ・ 大型カッター ×2
 ・ 中型カッター ×6

●その他の艤装を再現したパーツとして
 ・ 艦首、艦尾旗竿
 ・ 錨、副錨
 ・ 菊花紋章
 ・ パラベーン
 ・ 高射装置
 ・ 110cm探照灯(クリアーパーツ)
 などがセットされています

●艦載機
 ・ 艦載機は、本体、キャノピー、脚、尾脚、プロペラのパーツ構成となっており、機種による爆弾類の武装(増槽)が別パーツ化されています
 ・ 艦載機はクリアーパーツとなっています

●艦載機内容
 ・ 零式艦上戦闘機21型 ×3
 ・ 99式艦上爆撃機 ×3
 ・ 97式艦上攻撃機 ×3


●飛行甲板上に書かれた表示線、艦名表記、着艦標識、艦尾の軍艦旗(直線タイプ)、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています


●2011年 完全新金型 (パッケージリニューアル版)
 (先に発売されていた同品番の「日本海軍 航空母艦 加賀」は絶版となります)
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